【大分】将来の備えを学ぶ 大学生に向けた「年金セミナー」

【大分】将来の備えを学ぶ 大学生に向けた「年金セミナー」

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11月は日本年金機構が定める年金月間です。
公的年金について知ってもらおうと大学生に向けたセミナーが開かれました。

セミナーは講義の一環で開かれました。
参加した2年生約80人は多くが今年度、国民年金の加入対象である20歳を迎えます。

大分年金事務所の職員が、年金は老後だけでなく若くてもけがや病気で受け取れる場合があることや収入がない学生のうちは保険料の支払いを猶予できることなどを伝えました。

2年生(20歳)
「障害年金は20歳以上は日本人の50人に1人が受け取っているということを知って意外にも身近な存在であることを知って驚きました」

2年生(20歳)
「年金もらえなくなるみたいなことを聞いていたので将来自分ももらえるのかと不安はあったけど、きょうの話でちゃんと国が管理してくれると聞いて安心した」

大分年金事務所厚生年金適用調査課 小倉彩乃さん
「経済的な理由で納付が難しい場合は免除や納付の(猶予)制度をしっかり活用して未納のまま放置しないというのを行っていただけたらと思う」

大分県内の各年金事務所は、小中学校など5カ所でも今月中にセミナーを開くということです。

20歳から支払いが発生する公的年金。
老後にどのくらいもらえるのか何歳から受け取るのがいいのか。
意外と知らない年金について詳しく見ていきます。

まず年金の種類なんですが、20~60歳の全ての人が加入する国民年金と会社員や公務員が加入する厚生年金があります。

これらを合わせて公的年金といいそれぞれ支給されます。

それでは、どのくらいもらえるのか。

日本年金機構の試算では、夫婦2人で1人が専業主婦もう1人が平均的な年収で40年間会社員として働いた場合が2人分で月額およそ23万円です。

そもそも老後の生活にはどのくらいお金が必要なのでしょうか。

総務省の調査によりますと65歳以上の夫婦でともに無職の世帯では食費は7万円、交通・通信費で3万円など合計で25万959円。

年金支給額の一例と比べてみると2万円ほど足りないことが見てとれます。

ただ、年金は受給開始の年齢によってもらえる額が変わってくるんです。
一般的な開始年齢は65歳です。
65歳で月15万円もらえる人の場合を見ていきます。

65歳よりも前にもらう繰り上げ受給の場合年4.8%減額していきます。
最も早い60歳からもらう場合は11.4万円となります。

一方65歳よりも後に受け取る繰り下げ受給の場合1年ごとに8.4%増額していきます。
最も遅い75歳から年金をもらい始める場合は月に27.6万円もらえます。

まだまだ働けるから65歳よりも後に受け取る、生活が厳しいから早くほしいなど自分の状況に合わせて選択することが可能です。

最後に今からできる準備について見ていきます。

ねんきん定期便というはがき、20歳以上の皆さんにも届いていると思います。
毎年誕生月に送られてきます。
年金がどのくらいもらえるのかなどの情報が書いてあるんです。

こちらの老齢年金の種類と見込み額という欄には65歳でもらえる見込みの額が記入されています。

自分がどのくらいの年金をもらえるのか知ることでいつから受給しようかと検討することができます。

年金制度をよく理解し、事前に計画を立てておくことが必要だと感じました。
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