奈良県指定重要無形民俗文化財
「茅原のトンド」
茅原トンド行事保存会
御所市茅原 吉祥草寺
[役行者誕生の寺で行う巨大なトンド]
茅原のトンドは、高さ約6㍍の雌雄1対からなる松明を燃やす、県内最大の巨大な松明行事である。トンドは左義長とも呼ばれ、集落の田んぼや空き地に竹や藁などを束ねて組み、家々から持ち寄った正月飾りや注連縄などを燃やすもので、五穀豊穣や地域の安寧を願って全国的に行われている。古い時代には元旦から15日までの小正月までが正月期間(松の内)とされ、トンドは正月に家に迎えた神様を送り返す神送りの行事と考えられていた。御所市内各地には茅原の大トンドを中心に、朝顔のような逆円錐の形をしたトンドが数多く分布している。 茅原のトンドは、水利を共有する地域共同体が団結し、農家の技術を結集して巨大な松明を作り上げる、稲作と密接に関わる行事である。小正月における神送りの火祭りに仏教の修正会が習合し、今日のような巨大な松明行事へと発展したものだと考えられる。
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